結論から言うと、AIスクールで給付金・補助金が使えるかどうかは、スクール単位ではなくコース単位で決まります。

同じスクールでも、対象コースと対象外コースが混在することがあります。

使える制度は主に2つです。1つは厚生労働省の「教育訓練給付制度」、もう1つは経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」です。

この記事では、2つの制度の違いと、対象講座を自分で確認する手順を整理します。

AIスクールで使える給付金・補助金は主に2種類

まず全体像を比較します。

制度 実施機関 対象の決まり方
教育訓練給付制度 厚生労働省 講座単位で個別指定(専門実践・特定一般・一般の3区分)
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 経済産業省 対象事業者のスクールであれば原則コース単位で対象

出典:教育訓練給付金の講座指定について|厚生労働省、転職をご検討の方|リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業

2つの制度は、所管する省庁も対象の決まり方も異なります。片方の対象外でも、もう片方の対象になっている場合があります。

教育訓練給付制度の3区分

教育訓練給付制度には、専門実践・特定一般・一般の3区分があります。

出典:厚生労働省(同上)

専門実践教育訓練給付金は、受講費用の50%(年間上限40万円)が支給されます。資格取得等をして就職につながった場合、さらに20%が加算されます。

出典:専門実践教育訓練の指定講座を公表しました(令和8年10月1日付け指定)|厚生労働省

一般教育訓練給付金は、受講費用の20%(上限10万円)が支給されます。専門実践より給付率は低いものの、対象講座の数は多く設定されています。

特定一般教育訓練給付金は、専門実践と一般の中間的な位置づけの制度です。給付率は講座の区分によって変わるため、検討している講座がどの区分かは次の方法で個別に確認してください。

3区分のいずれも、講座ごとに厚生労働大臣の指定を受けている必要があります。 「AI講座」だからといって自動的に対象になるわけではありません。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業とは

経済産業省が実施する制度です。対象事業者のスクールであれば、原則コース単位で対象になります。

出典:転職をご検討の方|リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業

講座修了時に受講費用(税別)の1/2相当額(上限40万円)が支給されます。

講座を経て転職し、転職先で1年間続けて働いたことが確認されると、さらに1/5相当額(上限16万円)が加算されます。

合計で最大7/10(70%)相当額、上限56万円です。

出典:同上

個人で使うときの条件は、「リスキリング補助金は個人でも使える?」で整理しています。

対象講座かどうかを自分で確認する3つの手順

  1. 受講したいスクール・コースの正式名称を確認する:スクール名だけでなく、コース名まで正確に控えます。

  2. 厚生労働省の検索システムで調べる:教育訓練給付制度[検索システム]で、講座名・事業者名から絞り込み検索できます。

    ログイン不要で、スマホからも利用できます。

  3. 雇用保険の加入条件を確認する:講座が指定されていても、受給条件を満たしていなければ給付を受けられません。

    本人の雇用保険の加入期間などが条件になります。

対象講座の実例:Python Winner

当サイトが紹介しているPython Winnerの例で見てみます。

専門実践教育訓練給付金(Reスキル講座)の対象コースは限られています。

AI・機械学習マスター講座とデータ分析マスター講座の2コースのみが対象です。

修了で50%、修了後1年以内の雇用でさらに20%が加算されます。

受講前後で賃金が5%以上上昇すると、さらに10%が加算され最大80%です。

出典:AI・機械学習マスター|Python Winner公式サイト

2コース以外(Pythonマスター・データアナリスト・データ分析ビジネスマスター)は、この制度の対象ではありません。

その代わり、Python Winnerの全コースはリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の対象です。

検討しているコースによって、使える制度が異なります。

2つの制度の対象コース・給付率の詳しい違いは、別記事で整理しています。

「Python Winnerは専門実践教育訓練給付金の対象?2つの制度の違いを解説」をご覧ください。

まずは無料カウンセリング/受講相談への参加で、自分が検討しているコースがどちらの制度の対象になるかを確認しましょう。

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まとめ

AIスクールで給付金・補助金が使えるかどうかは、スクール単位ではなくコース単位で決まります。

使える制度は2つです。厚生労働省の教育訓練給付制度(専門実践・特定一般・一般)と、経済産業省のリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業です。

所管も対象の決まり方も異なります。

検討しているスクールが決まったら、コース名で検索システムを確認し、自分が対象になるかを個別にチェックしましょう。

対象講座が見つかった後の手続きは、「教育訓練給付金の申請方法」で流れを整理しています。

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